リニアモーターカーの開業(品川~名古屋)は2027年に予定されていましたが…
…大幅に遅れそうです!!
理由の一つが静岡県知事・川勝平太氏による「反対」です。
反対理由は「大井川の水が減るから」です。
川勝知事は、知事らしからぬ言葉も交えてJR東海を罵倒し続けています。
「無礼千万」「頭に来た」「誠意がない」「静岡を(リニア中央新幹線の)ルートから外せばいい」……。
まぁ、リニアモーターカーのことに限らず口のお行儀がちょっとよろしくない方なので…。
「着工は認められません」
2020年6月26日JR東海金子社長とのトップ会談後に「着工はダメ」発言!
「会談後」というのがミソなんですけどね。。。
JR東海は「会談でそんなこと言ってたかぁ??」とキツネにつままれた感が…。
これによりリニアモーターカーの開業延期が事実上決定的になったといわれています。
事実、7月15日には金子社長が「2027年の開業は難しい」と言及したのでした。
会談の様子はインターネットで生配信されました。
大井川の水は「一滴たりとも譲れない」
静岡県議からはこんな苦言が…。
「JR東海は静岡県というよりは川勝知事と揉めているわけでしょう?」
「こういう言い方が誤解を招く」
ちなみにリニア担当は副知事だそうです。。。
すでに静岡県議会の議員さんが「JR東海 VS 川勝知事」という図式であるという認識を公言しちゃってますね(笑)
JR東海に対する訴訟に「一歩も引くな」
もちろん大井川の水量が減れば、困る人がいるわけで…。
で、大井川流域の住民たちがJR東海に対して裁判を起こしました。
に対して川勝知事は「当然のこと」「しっかり頑張ってほしい」「一歩も引くな」と発破をかけたのでした。
提訴の原因は「JR東海の資料が不足している」と批判も忘れていません。
静岡を通るトンネルはわずか約10キロ…
そもそもリニアモーターカーが静岡県静岡市をトンネルにより通過するのはわずか約10キロ!!
静岡県静岡市の市域は角のように南アルプス方面に尖がっています。
リニアモーターカーの能力を存分に発揮するためにはルートは限りなく直線がベストです。
で、限りなく直線にするためには約10キロの静岡県静岡市の通過が必要になるわけです。
ぶっちゃけ、静岡にメリット「ゼロ」なんですね。。。
静岡県にはリニアの駅は予定されていません!…ていうか南アルプスのど真ん中ですから(笑)
過去にも過激?発言連発!
「堪忍袋の緒が切れた」…湧水を大井川に全量戻すと明言しないJR東海に対して
「リニア工事は静岡県にまったくメリットがない」
「工事を受け入れるためには代償が必要だ」
代償とは…
- 富士山静岡空港の地下に東海道新幹線の新駅の設置
- 東海道新幹線の静岡駅に「のぞみ」を停車させる
と言われています。。。
「自分(JR東海)の立てた計画を金科玉条のごとく相手に押しつけるのは無礼千万」
「JRは傲慢」
静岡県知事「JRは傲慢」 リニア環境アセス巡り資料開示不十分と指摘https://t.co/S7NbNr75RZ
— 藤原直哉 (@naoyafujiwara) November 13, 2020
さらにさらに昨今、駿河湾に生息するサクラエビの不漁が静岡県内で大きなニュースとなっているんですが…。
川勝知事は、これが富士川上流のリニア工事による濁り水と関係があることを匂わす発言。
「(富士川上流は山梨県のために)調査ができなかった。濁りは工事がないと出ない。徹底的に調べたい」
ところで・・・
川勝平太氏の静岡県知事の任期は2021年7月です。
2009年7月の就任以来、すでに3期目の満了が迫っています。
4期目を目指すかは今のところ言及していません。
他の人が出馬すればリニアモーターカーは間違いなく争点になりますね。
そして、JR東海の初詣の願い事は「静岡県知事が変わりますように…」でしょう(笑)
まとめ
今後もリニアモーターカーと静岡県知事について新たな情報があれば追記していきます。
任期満了直前にヒートアップすような気が…。
ところで、静岡県には鉄道のトンネル工事で苦い歴史があるんですね。
「丹那トンネル」です。
1934(昭和9)年に開通した東海道本線の熱海駅~函南駅間の約8㎞のトンネルです。
丹那トンネルの真上には丹那盆地があります。
丹那盆地はもともと湧水が豊富で農業がおこなわれていましたが、丹那トンネルの掘削により湧水が枯れてしまいました…。
なので、農業がダメで現在は酪農が行われています。
以前、「闇を裂く道」という小説を読みました。
吉村昭氏による丹那トンネル掘削を描いた作品です。
リニアモーターカーと大井川の問題が報じられるたびにこの小説を思いだします。
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