「銀河鉄道999」(原作:松本零士)という漫画に出会ったのは小学校低学年。
今思えば世の中や人生の「予習」をしていたのかもしれない…。
あれから約40年。今、万感の思いを込めて「銀河鉄道999」を「復習」する。
※原作コミック版のみを取り上げます。テレビアニメ版や映画版には触れません。
楽園の最終形は無関心?
銀河鉄道999は次の停車駅「タイタン」に向かいます。
タイタンは土星の衛星で、停車時間は16日。
鉄郎は16日も停車することに驚きますが、メーテルによるとタイタンは…
- 16日どころかもっと長くいたくなるところ
- 太陽系の中でもっとも美しく、怖いところ
- 人間が過酷な自然環境を克服し楽園のような星をつくりあげた
- 土星の熱で常春だが、油断のならないところ
下車直後、鉄郎とメーテルの目の前で男性が銃撃されます。
…が、周りの人たちは気にも留めません。
直後、メーテルが何者かによって誘拐されます。
追いかけようとした鉄郎は銃撃され、気を失います。
鉄郎の最重要アイテム2種をゲット!
鉄郎は「花のホテル」のベットの上で目を覚まします。
介抱してくれた老婆によると…
- メーテルはぶどう谷の戦士たちに誘拐された
- タイタンの「楽園法」は個人の自由を邪魔すると罪になる

つまり、何でもアリってことですよね~。自由の極み!
助けに行く気満々の鉄郎に老婆は二つのアイテムを与えます。
1つは土星射病予防のための使いこまれたハットです。
もう一つは「戦士の銃」です。
鉄郎は老婆に勧められた小舟に乗り、メーテル救出に向かいます。
老婆は鉄郎を「ぼうや」と呼んでいましたが、生きて帰ってきたら名前で呼んであげると約束します。
戦士の銃炸裂!鉄郎、メーテルの戦闘能力の高さを知る
小舟に乗り、川を進む鉄郎は陽気の心地よさにまさかの睡魔に襲われます。
が、機械人間が操作する巨大な昆虫みたいなものに襲われます。
鉄郎は「虫狩りだ!」とピンチを悟ります。
持参した銃で巨大昆虫を撃ちますが刃が立ちません。
しかし、老婆にレンタルした戦士の銃の発砲で巨大昆虫は粉々に…。
ついでに昆虫を操作していた機械人間も一撃で仕留めます。
鉄郎は戦士の銃の凄まじい性能に感嘆します。
鉄郎は川面に浮かぶメーテル着用衣を発見します。
そして、ビキニ姿で銃撃戦を制したメーテルと再会します。
「私なら大丈夫。だれにも負けやしない…」とメーテル。
しかし、メーテルは鉄郎が助けに来てくれたことを静かに喜びます。
鉄郎は照れます。
自由は人間をダメにする?
無事にメーテルを救い出して帰ってきた老婆は「鉄郎」と出迎えます。
戦士の銃と帽子を返却しようとする鉄郎に老婆は「あげる」と言い…
- 私の息子(宇宙戦士)の形見
- 何度も死線をくぐりぬけた代物
- このタイタンで負けて私の腕の中で息絶えた
- 鉄郎が持っていた方が息子も喜ぶ
鉄郎は楽園に住む人間の心がすさんでいることに嘆息し、列車に戻ります。
鉄郎は「あと15日もある」という車掌に対し「本でも読んでる」とスルーします。
この楽園で遊びほうけて、この星の人間のようになりたくない、と。
メーテルも静かに同意します。
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