この世に存在しない架空の木~!!
1円玉以外の硬貨には実在の植物や建築物等が描かれているが…
それぞれの硬貨には日本の風土や文化に根ざした絵柄や、国の産業を連想させる図柄が採用されている。
- 500円玉…桐
- 100円玉…桜
- 50円玉…菊
- 10円玉…宇治平等院鳳凰堂と唐草
- 5円玉…稲穂に歯車と水
しかし、1円玉の表に描かれている木はなんとこの世に存在しない架空の木だそうです。
♪この木 なんの木 気になる木~…という歌がありましたが、1円玉の表面の木については気にもしていませんでした(笑)
造幣局ではこの木のことを通称「若木」と呼んでいるそうです。これも正式名称ではないっぽいですが…。
現在の1円玉の誕生の経緯
1955(昭和30)年4月1日、現在の1円玉が発行された。戦後初のデザイン公募として話題を呼びました。その結果は表は若木、裏は「1」という数字にドーナツ型の線がかかるデザインが採用されました。表と裏のデザインは同一人物の作品ではなく、別々の応募作品でした。
現在流通している硬貨のうち、デザインが公募で選ばれたのは1円玉だけです。その他の硬貨は、造幣局内のデザイナーが財務省の意見を取り入れながら複数の図柄をデザインしています。そのなかから閣議によって1作品に絞られ、最終的には政令によって決定されます。
1円玉はつくればつくるほど赤字!?
1円玉を1枚作るのに1円以上かかるので、つくればつくるほど赤字になるという硬貨です。2003(平成15)年当時は1枚作ると13円の赤字になったそうです。2015(平成27)年には1円硬貨の製造に約3円かかるとされています。
世界各国では少額の硬貨は姿を消しつつあるそうです。日本の1円もかつての銭などのように姿を消す日がそう遠くないかもしれません。さらに、時代はキャッシュレス。近い将来、1年硬貨はおろか、他の硬貨もさらには紙幣さえも姿を消すかもしれません。
「お金って何?」というチルドレンの誕生も…
キャッシュレス社会が益々進むとお金を手にしたり、目にする機会がなくなることになります。お店のレジの横においてある募金箱もなくなり、QRコードを読み取ったりするかもしれません。神社やお寺の賽銭箱も…(笑)。こうなってくると、お金というより「ポイント」感覚になりますよね。上司に褒められて+1000ポイント、ミスをしたので-500ポイント…とか。
近い将来、子どもが親に「ねぇねぇ、お金ってなーに?」と無邪気に尋ねる光景を目の当たりにするかもしれません。親の答えに対して、子供が「ふーん、面倒くさそうだね?」と遠い目をするかもしれません…。
まとめ
吾輩は1円玉の表面に描かれた木である。名前はまだない…と言いたいところだが、一応「若木」。
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